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【映画】【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』小ネタ集3

2019/05/30

05 Movie


【映画】【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』小ネタ集1」「同2」に続いての「その3」。当初はこんなに続く予定じゃなかったのに……

【アベンジャーズ/エンドゲーム』関連では、こちらも参照のこと。
 ・【映画】【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』考察
 ・【映画】【ネタバレなし】『アベンジャーズ/エンドゲーム』
後者はあんまり書くこと(書けること)がなかったのでかなりあっさり風味。小ネタ集を延々と続けているのは、そこでネタバレを気にして書けなかった鬱憤が大爆発した結果のような気もする。

※ここから先、『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、および過去のMCU(Marvel Cinematic Universe)作品のネタバレがあります。未見で、かつネタバレを読みたくない方は、一旦お引取りくださいませ。


























【ここからネタバレ】

さあ、いよいよ2014サノス軍vsアベンジャーズの最終決戦!!
(「取ってつけたような戦闘」って部分は眼をつぶるとして)

■ソーの雷→アイアンマン
雷神ソーが雷を呼びアイアンマンに思いっきり放電。スーツの背に開いた集光装置でそのエネルギーを集めて集中してサノスに打ち込むという派手な連携攻撃。
アイアンマンスーツ マーク85の背中の展開部分の名称は「ナノ・ライトニング・リフォーカサー(nano lightning refocuser)」 だそうな。「ナノ製稲妻再焦点機」とでも訳すのか。完全にソーの稲妻ありきの装置。アイアンマン初の?「連係プレー用武装」でもある。



■ソーの必殺技がアイアンマンに誤爆
ソーがストームブレーカーでムジョルニアを弾き飛ばす(ほとんど野球のトスバッティング)という、見た目非常に派手な攻撃を見せるが、サノスが直前まで戦っていたアイアンマンを盾にして弾く!見出しで「誤爆」って書いたけど、サノスの機転がGJだっただけでソーは悪くない。トニーは運が悪かった(笑)。まあ無事で良かった。

■キャプテン・アメリカ with ムジョルニア
「選ばれし高潔な心の持ち主だけが持ち上げられる」大槌、ムジョルニア。今まで作中ではソー(とヴィジョン)しか持ち上げられなかったムジョルニアがキャプテン・アメリカの手に!


もちろんMCUファンなら覚えている前振りが『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のこのシーン。

一瞬だけピクリと動いて、それに目ざとくソーが気づいて真顔になる。4年越しの伏線回収。

この『エイジ・オブ・ウルトロン』の場面、監督説だと「スティーブは本当は持ち上げられたが周囲に気を遣って持てない振りをした」なんだけど、私は2ch(5ch)有志の「キャプテンの高潔さに一瞬『こいつになら持ち上げられてもいいかも』と思ったムジョルニアが『あれ?でもこいつ隠し事してね?』と持ち上げられることを拒否した」説を推したい。このときのスティーブ、バッキーのことをトニーに隠してたんだよね。「持てるのに持てない振りをした」ってのもスティーブらしくないし。

で、『エンドゲーム』、この後ムジョルニアを自在に操って戦うキャプテン・アメリカ。飛ばした盾にムジョルニアをぶつけてその衝撃波でサノスを攻撃する、なんてシーンも。しまいには雷まで呼んじゃう。そもそも雷はムジョルニアじゃなくて「雷神」ソー自身の属性じゃなかったっけ?とか細かいことは言わない。カッコいいから許す!

■ヴィブラニウムの盾が半壊
地球上に存在する金属の中でもっとも硬いといわれるヴィヴラニウム製の盾が、サノスの攻撃でボロボロに…… さすがに宇宙規模だとヴィヴラニウム以上の素材がある、ということなのだろう。

劣勢の中、半壊した盾のベルトを締め直し、強大なサノス軍との戦いに立ち上がるキャプテン・アメリカ!キャプテンの特徴である「どんな逆境でもあきらめない」がここで出ます。でも多勢に無勢、どうすんの?というところで、MCUファン狂喜の展開が!!

■「On your left」
立ち上がったキャプテンの無線に、5年前の悲劇で消えていたはずの相棒サムからの入電が。「キャップ、聞こえますか? こちらサム。聞こえますか?」からの「On your left」

"Steve & Sam - On your left"
Captain America Winter Soldier & Avengers Endgame

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のジョギングシーンでは場面に合わせて「左から失礼」、今作では「左を見ろ」…… これ、日本語にするの難しいよね。原語だと「あんたの左側」としか言ってない訳だし。でもここは元台詞に合わせて「左から失礼するよ」くらいにしておきたかった。

■ペッパー、レスキュースーツで参戦
ドクター・ストレンジの属するカマー・タージの修行僧らが開いたポータルから、次々と登場する正義の戦士たち。その中で個人的に胸アツだったのが、紫色のレスキュー・アーマーで登場したトニーの妻、ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ(もうスターク姓かな?)!彼女はかつて、トニーがアイアンマンとして戦うことに否定的だった。ただ『アベンジャーズ』以降、常に地球の平和を心配して気が休まる暇もなかったトニーの心情を理解して、あえて今まで着ることを拒んでいた(『アイアンマン3』で成り行きで着用したことはある)スーツを着て「参戦」。これがラストシーンにも繋がる。まさにシリーズ集大成、という感じ。


後に出てくる「夫婦競演」シーン(笑)今までのふたりの関係を知っていればいるほど感激の場面。
なお「レスキュー・スーツ」の割に攻撃力が無駄に高すぎる問題が発生。

■「アベンジャーズ・アッセンブル」
とりあえずこのページの一番上の公式TVスポットを参照のこと。ばっちり出てます。

元々原作では、アベンジャーズのメンバーが揃うたびに言っていた決まり文句とのことだけど、MCUではいままで一度も発せられたことはなく(『エイジ・オブ・ウルトロン』のラストでちょっと言いかけてたのはご愛嬌)、実に延々とここまで引っ張った。そして引っ張った甲斐はあった。11年続いたシリーズの白眉を飾る名台詞!

■ワンダとサノスの会話がおかしい。
【映画】【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』考察 参照のこと。怒った緋色の魔女に理屈は通用せんのですよ(笑)
海外のファンサイトで発見。やっぱみんな気になるところは一緒(笑)魔女怖い。

■ブラックパンサー「クリント!私によこせ!」
ストーン付ガントレットを運んでいたクリントに、ティチャラ(ブラックパンサー)が叫び、ガントレットを引き取る。「クリント!」とわざわざ名前を呼んでるところに注目。これは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でのやりとりが元ネタ。

いきなりブラックパンサーを爆破矢で攻撃
クリント「会ったことなかったよね。俺はクリント」
ティチャラ「どうでもいい(怒)」

クリント、先制攻撃しておいてその言い草(笑)

陛下、実はちゃんと名前を覚えててくれたのね。

■スパイダーマンの「即死モード」
Spiderman Instant Kill Mode Scene
- Spider-Man: Homecoming (2017) Movie Clip HD

『スパイダーマン:ホームカミング』でトニー・スタークからもらったハイテク・スパイダーマン・スーツに搭載されていた謎機能「INSTANT KILL MODE」。物騒すぎて本編では使えなかったが『エンドゲーム』で開放!…… こんな殺伐とした戦闘、スパイダーマンじゃない!と言いたい気持ちは、全部トニーにぶつけよう(笑)。

■ワンダ本気出したら激強問題
赤の他人に恨みをぶつけるワンダ(スカーレット・ウィッチ)ですが、これがもう強いのなんの。2014サノスに何もさせません。この強さがあったら『インフィニティ・ウォー』でヴィジョン失うことなかったんじゃないかな?とか思っちゃうけど、たぶんヴィジョンを失ったからこそ出せた怒りの力なのだろう。そして戦闘中に「不敵な笑み」まで浮かべちゃってるから、たぶんそういう性格なのだろう…… このワンダ単体の攻撃に対抗して、2014サノスは巨大戦艦の無差別砲撃を選択。それ以外に成す術がないサノスさんでした。

■キャプテン・マーベル強すぎ問題
サノス軍の無差別絨毯砲撃が始まる!!でも、途中でなぜか砲塔が向きを変えて遥か上空を撃ち始めるサノス軍巨大戦艦。アベンジャーズ側も戸惑う。

サム「何が起きてる?」
トニー「F.R.I.D.A.Y.、奴らは何を撃ってる?」
F.R.I.D.A.Y.「何かが今、大気圏に入りました」

はい。「キャプテン・マーベル」ことキャロル・ダンヴァースさん登場です。つかこの人、大気圏外から一気に巨大戦艦目がけて突っ込んできた訳ね。躊躇ないっす。そして体当たり一撃で巨大戦艦を破壊。まさに「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」状態。
その後のサノスとの対マンでも、サノスの全力の頭突きに微動だにしない(笑えるくらい無反応)キャロルさん。ここでパワー・ストーンを外して直接ぶん殴ったサノスの判断はGJ。そうでもしなきゃ絶対に止まらんですよあの人(←お前はどっちの味方なんだ)。
なお、『エンドゲーム』公開前からいわれていた「キャプテン・マーベルが強すぎてパワーバランス崩す問題」は「他の星の用事で忙しいからあんまり出ない」という解決策が取られることに(笑)。なお『インフィニティ・ウォー』でも「ヴィジョンが強すぎてパワーバランス崩す問題」があったけれど、こっちは「油断した隙を突かれて早々に致命傷を負う」という酷い解決策が……。

■FEMALE AVENGERS
砲撃は止んだけれどサノス軍の軍勢が攻めてくる。ガントレットを守るピーター(スパイダーマン)の前に降り立つキャロル(キャプテン・マーベル)。

ピーター「やあ。僕はPeter Parker」(鼻血を出してガントレットを抱えながら)
キャロル「どうも、Peter Parker。何か私に渡したいものない?」
少し考え込むピーター。
ピーター「どうやってここを乗り切っていいのか、僕にはわからない……」
ワンダ「心配しないで」
オコエ「彼女が助けてくれる」

からの「女性アベンジャーズ集合」、通称「FEMALE AVENGERS」シーン。集合したのは、キャプテン・マーベル(キャロル)、スカーレット・ウィッチ(ワンダ)、ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)、オコエ、アイアンレスキュー(ペッパー)、マンティス、シュリ、ワスプ(ホープ)、ガモーラ、ネビュラ。
言っても仕方がないのだけれど、ここにナターシャがいないのは寂しい……

Marvel EntertainmentのInstagramより。ヴァルキリーさんがいない。別撮りだったのかな?

■ストレンジの「1」
『インフィニティ・ウォー』でドクター・ストレンジの観た、1400万605通りの未来の中の、たったひとつの勝利のルートが「これ」だった訳で…… 『インフィニティ・ウォー』を観直すと気づくんだけど、それまでいろいろ悪口(同属嫌悪ともいう)言い合ってた仲なのに、あの後から、ドクターはトニーにものすごく申し訳なさそうな顔し続けるのよね。

ちなみに、指が震えているのは、治療不可能な神経の損傷の為。
指を治癒する代わりに魔術の力を得て世界を守ることを決めたのがドクター・ストレンジ。

■「I am inevitable」
ガントレットを奪い取った2014サノスの指パッチン直前の台詞。
字幕だと「私は絶対だ」。「inevitable」は「必然」とか「避けられない(運命)」とかいう意味らしい。実は、同じ台詞が映画の冒頭にでてきている。

隠遁していた2018サノスは、踏み込んだアベンジャーズたちにこう語った。

私は石を破壊するために石を使った。
それは、ほぼ私を殺した。
しかし、仕事は終わった。
これからも、ずっと。
私は絶対だ/必然だ(I am inevitable)。

映画冒頭のシーンでは哀愁漂う(ように演出されてる)「自分の意思を成就させた男の自尊」の台詞だったが、今この場面では「傲慢さ」の象徴のような台詞になっている。場面は違えど、2018サノスと2014サノスに同じ台詞を語らせることで「こいつの本性は一緒なんだよ」ってことを伝える意味があったのだと思う。

■インフィニティ・ストーンがサノスからトニーに!
ナノマシンガントレットがサノスに奪われて指パッチンされる!というときに、6つのストーンはガントレットからアイアンマンの腕に移っていた!
これは、ガントレットとアイアンマンスーツがどちらもトニー製のナノマシンだったからこそできた技。直前にもつれ合ったときに、サノスの右腕のガントレットからスーツ側にストーンが移動する「カラカラ」とか「キラキラ」みたいな音がしている。

■「I am IRONMAN」
説明不要。MCUの記念すべき第一作『アイアンマン』(ちなみに、この頃はシリーズが成功するかどうかも怪しかった)のラストシーンのオマージュ。「アイアンマン」としてのトニーは、ここから始まり、そして、ここで終わった。

Tony Stark - "I Am Iron Man" - Ending Scene - Iron Man (2008) Movie CLIP

■葬儀の少年
トニー・スタークの葬儀のシーン。この中央の少年は誰?という質問があちこちから挙がってるが(これは海外も日本も同じらしい)、この人は『アイアンマン3』でアイアンマンになれなくなったトニーを救ったテネシー州のハーレー・キーナー君。

右からサム、バッキー、ワンダ、ハーレー、ロス長官(ソコヴィア協定の中心人物!
よく顔出せたなあ……)、マリア・ヒル。その後ろにキャロルとフューリーがいる。

Tony Stark Meets Harley Where is My Sandwich Scene

■チーズバーガー
父トニーの残したホログラム?を観終わったモーガンちゃんが、付き添っていたハッピーに食べたいと言ったもの。父トニーの大好物。

Iron Man (2008) - Tony Stark Holds A Press Conference


さて、さすがにちょっと長くなりすぎたので予定外の「その4」に……

いや、元々「『エンドゲーム』におけるタイムトラベル解説」もしたかったので、続くのは予定外でもないんだけど、キャプテン・アメリカの諸々はここに入れられると思ったんだけどなあ。