『アベンジャーズ／エンドゲーム』（字幕）@109シネマズ港北
1回目の鑑賞（たぶん2回以上観る）。実は事前にネタバレの類をたくさん仕込み準備万端（でもないけど）の状態で観た。基本的にネタバレは（一部の「サプライズ命」の映画、物語を除けば）オールOKの人。驚きよりも作り込みや丁寧な仕掛けを重視するタイプなので、むしろ細かい部分を見逃すのが悔しい。
という訳で、取り急ぎ【ネタバレなし】感想をば。【ネタバレあり】感想は2回目以降を観てから。いろいろ確認してからでないと正確なところを語れないので。なお【ネタバレなし】といいつつ、ちらちらとネタバレっぽい内容も出てくるけど、作品を楽しむのに致命的な影響はない筈だから許して。
1作目の『アイアンマン』公開から11年。MCU（Marvel Cinematic Universe）作品を初期から支えてきた「キャプテン・アメリカ」スティーブ・ロジャース、「アイアンマン」トニー・スターク、「（マイティ・）ソー」ソー・オーディンソン（ってアベンジャーズ本編だとそう呼ばれることまずないね）を中心に、登場オールスターキャストそれぞれにそれなりに出番のある豪華な作り。そりゃ3時間あってもぜんぜん足りませんわ。わたしは尿意便意は大丈夫なんだけど、とにかく尻が痛かった。座布団使用推奨。
前作『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』の正当続編。というか、本来は最低限2作セットで観なきゃいけない作品。冒頭15分は『インフィニティ・ウォー』からの直接の続き。前作の覇者、サノスの行方を捜しあてて「アベンジ（復讐）」をする流れなんだけど…… 「復讐」って、虚しいよね。という描き方でもあり、前作でどれだけ完全敗北したかの確認でもあり。アクション活劇映画でそんなことを描写されるとは、シリーズ当初には思ってもいなかったよね。単純活劇でない部分が目立ってきたのは『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』や『キャプテン・アメリカ／シビル・ウォー』（ファンの間では実質『アベンジャーズ2.5』と呼ばれている）くらいからかな。
実は、全3時間中、最後の戦闘シーン（くらいは書いてもいいよね）は30分しかない。それ以外の時間は、小競り合い程度はあるけど、本格的な戦いは、ない。でも、それはすなわち、多くの登場人物に寄り添い丹念に行動を描いた結果。前作の「敗北」を受けて、失意の底から前へ進めない人。新しい生活を始めつつでも大きな後悔を抱いている人。敗北の重責から逃避する神。いつの間にか二重人格を統一しちゃってる人（あれはズルい。笑っちゃうじゃないか）。「家族」の崩壊に心痛める人。「家族」の消滅に荒れる人。『アベンジャーズ／エンドゲーム』は「正義の復讐（アベンジ）」の物語であり、また「回復」の物語なのである。シリーズ作品を観ていれば観ているほど悲しいシーンやキツいシーンはあるけれど、それでも、少しでも『アベンジャーズ』に触れたことのある人、もしくは興味がある人は、観ておくべきだと思う。3時間あるけど、後悔はさせません。
つーか、やっぱネタバレなしだとぜんぜん語り切れない（笑）。この続きもしくは異論はネタバレあり記事でやるとして、とりあえず「このネタ外したらいかんですよ」って部分だけ過去作品動画を思わせぶりに貼っておく。
Captain America Elevator Fight Scene
（『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』）
Whispers *Hail Hydra*
（『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』）
On Your Left - Captain America The Winter Soldier
Spiderman Instant Kill Mode Scene
- Spider-Man: Homecoming (2017) Movie Clip HD
Tony Stark Meets Harley Where is My Sandwich Scene
（『アイアンマン3』）
Iron Man (2008) - Tony Stark Holds A Press Conference
